外壁塗装で使われるモルタルとは?福井の塗装業者が徹底解説!

住宅の外壁の種類にモルタル外壁というものがあります。
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、よく使われているため見たことはあるでしょう。
モルタルとはセメントを原料として砂や水を混ぜてできる素材です。
今回は外壁塗装で使われるモルタルについて福井の専門家が解説します。

□モルタル外壁に起きる劣化症状とは

外壁はどんな種類でも、紫外線や雨風にさらされることで日常的に劣化していきます。
モルタル外壁にはどのような劣化の症状が起きるのか、以下で説明します。

*特に起こりやすいひび割れ

モルタル外壁は継ぎ目があまりないため、温度の変化や地震による揺れによってひび割れが起きやすいです。
ひび割れの補修に使われるコーキング材は樹脂でできていて弾力性が高いため、ひび割れ部分に入ることで隙間が埋まり、雨水の侵入が防がれます。
通常は外壁が動くことでひび割れが拡大しますが、コーキング材が埋まることでクッションの役割を果たします。

*2種類の剥がれ

外壁の剥がれは、塗膜の剥がれとモルタルの剥がれの2種類があります。
外壁の劣化を放置しておくと、最初に塗膜部分から剥がれていきます。
塗膜が剥がれた後は、内側部分のモルタルもダメージを受けることで傷んでいき、剥がれてしまいます。
モルタルが崩れていくと、雨漏りが起きたり、耐震性に問題が生じたりすることもあるでしょう。
塗膜の剥がれのみであれば簡単な補修で済みますが、モルタル材になると大規模な補修になるので注意が必要です。

*見栄えが悪化する色あせ

モルタル外壁は紫外線によって次第に色あせしていきますが、気が付きにくいものです。
色あせは色が変わったからというよりも、塗料が表面から分離していることが補修を必要とする理由です。
新しく塗膜を塗り替えることで外観を綺麗に戻せるだけでなく、住宅の保護機能も取り戻します。

*繁殖しやすいカビやコケ

カビやコケは日当たりが悪く湿度の高い部分に繁殖しやすく、モルタル外壁は特に繁殖しやすいと言われています。
その理由は表面のデコボコと、水分を含みやすいことにあります。
カビやコケは住宅の外観を悪化させるだけでなく、人体へのアレルギー反応といった悪影響も及ぼしかねません。
カビやコケの除去は塗料を上塗りするのではなく、高圧洗浄で洗い落とします。
塗料にカビやコケを予防する機能のある塗料があるため、塗料選びの段階で意識すると良いです。

□3つの弾性塗料

モルタル塗料に適切な塗料をご存知でしょうか。
モルタル外壁はひび割れが起きやすいため、一般的には塗料に弾性塗料を用います。
弾性塗料とは弾力性のある塗料で、モルタル外壁に起こりやすいひび割れを抑える機能があります。
ここでは用いられる弾性塗料の種類を見ていきましょう。

1つ目は、単層弾性塗料です。
外壁材の上から中塗りと上塗りを1回ずつ塗装する方法です。
工期が短く塗料も安いですが、弾力性は低いことを把握しておきましょう。

2つ目は、複層弾性塗料です。
中塗りと上塗りを2回ずつ行うため、弾力性と防水性に優れています。
その分、工期も長く費用も高額になります。
ただし、中塗り材と上塗り材は自由にグレードを変えられるため、予算調整はしやすいでしょう。

3つ目は、微弾性塗料です。
下塗り材に微弾性フィラーというものを使い、上塗りを2回行います。
単層弾性塗料よりも優れた弾力性を発揮し、小さなひび割れを埋めます。
ただし、密着性がシーラーよりも劣っているので中塗りが剥がれやすいため注意しましょう。
また、複層弾性塗料よりも耐久性の面で劣っています。

□モルタル外壁塗装の流れ

モルタル外壁の塗装を行う際は、サイディングボードやガリバリウム鋼板とは工程が多少異なっています。
どのような流れになっているのか以下で見ていきましょう。
まずは高圧洗浄を行います。
高圧洗浄機で外壁の表面にある汚れや、サビなどを洗い落とします。
強力な水圧なので、ほとんどの浮きや剥がれを問題なく落とせるでしょう。
洗浄後の乾燥には1日から3日を要します。

次に下地処理です。
高圧洗浄後はヤスリやタワシなどを使い、サビや古い塗膜といった高圧洗浄で落とせなかったものを落とします。
さらに下地を調整していくことで、モルタルの表面に塗料が密着しやすくなるでしょう。
また、クラック補修も合わせて行われることを把握しておくと良いです。

最後に洗浄です。
下地処理後は塗装を行っていきますが、まずは下塗りをして、上塗り塗料や外壁下地の密着性を高めます。
下塗り塗料はモルタル、木部、鉄部でそれぞれに合った塗料を選ぶようにしましょう。
下塗り後は1日ほどの乾燥期間を設けてから、次の上塗りに移ります。

□まとめ

今回は外壁塗装で使われるモルタルについて解説しました。
モルタル外壁はひび割れが起こりやすいため、弾性塗料などひび割れに強い塗料を選択しましょう。
外壁塗装を検討している方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

ABOUT US
panse
昭和47年生まれ。社南小・至民中・科学技術高等学校卒業。塗装歴30年。大工歴25年。携わった工事は7000件以上。一級建築士。全日本ベスト塗装店賞・最高金賞2回・金賞6回受賞。日本建築塗装職人の会会長とも親交が深く、塗装業界からも頼りにされている存在。趣味は仕事。好きな食べ物は奥様の手料理とヨーロッパ軒のソースかつ丼。仕事に厳しく、自分に厳しい福井市が生んだ塗装・リフォームのカリスマ親方。
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