無機塗料の特徴とは?福井の外壁塗装の専門家が解説します!

「無機塗料に関心があるが知識が無くて困っている。」
「外壁塗装で無機塗料を使うべきか否か悩んでいる。」
このような悩みを持たれている方は多いでしょう。
そんな皆様に向けて、無機塗料の概要と注意すべきポイント、使う際のメリット・デメリットについてご紹介します。
お客様の悩み解決に是非役立ててください。

□無機塗料について説明します!

シリコン・アクリル・フッ素・ウレタン等の有機物を主成分とした樹脂でできている塗料のことを有機塗料と言います。
一方、レンガや鉱物、ガラスのような無機物を混ぜてできた塗料のことを無機塗料と言います。
有機物と異なり、無機物は紫外線で劣化が起こらないため、半永久的な耐久性を備えています。

この特徴が故に、無機物のみを使用すれば半永久的に劣化しない塗料を作れるのではないかと思う方がいるかもしれません。
しかし、実際は無機物だけでは固すぎるため、無機物の耐久性を活かしつつ、有機物と混ぜ合わせて無機塗料を作っています。

無機物の含有量によって無機塗料か否かという区別がつくことは現状ありません。
かなりの種類の塗料があるため、質の悪いものや、効果の検証がなされていない無機塗料が市場に出回っている場合があります。
少量でも無機物が入っていれば無機塗料であると言い張る人や、このような塗料を高値で売り付けてくる悪徳業者がいるので、無機塗料を購入する際は注意してください。

ここまで無機塗料の概要についてご紹介してきましたが、実際に塗装を行う際には専門家の意見を聞くようにしてください。
特に、高機能の塗料を使用したいとお考えの方は、素人目線での判断を行うと、高い費用を無駄にする可能性があります。

□無機塗料のメリット・デメリットについて説明します!

無機塗料には大きく4つのメリットがあります。

1つ目は、耐用年数が長く対候性が高いことです。
樹脂成分には紫外線によって大きく劣化してしまう特性がありますが、その成分をほとんど含んでいないため、非常に対候性が高くなっています。
その影響もあって耐用年数も長いです。
使用される環境や、商品のグレードによって一概に何年以上と決めつけることはできませんが、目安として20年以上は維持できると言われています。

2つ目は、コケやカビが発生しにくいことです。
無機塗料にはコケやカビの栄養源となる有機物がほとんど含まれていないため、これらの発生量を抑えることができます。
日当たりや通気性の悪い場所にはコケやカビが多く発生しますよね。
そのため、コケやカビにお困りの方は無機塗料の使用を検討してみると良いでしょう。

3つ目は、汚れが付きにくいことです。
無機塗料には、静電気が起きにくい特性があるため、ホコリのような汚れが付きにくい効果があります。
加えて親水性を備えているため、外壁に汚れが付いても、雨が降れば雨水によって自動的に汚れが洗浄される効果もあります。
このようなセルフクリーニング機能があるのは素晴らしいですよね。

4つ目は、不燃性があることです。
無機塗料は、燃えにくい無機物が主成分となっているため、非常に燃えにくいです。
しかし、有機物を一定量含んでいるため可燃性がゼロという訳ではない点にご注意ください。

続いてデメリットをご紹介します。
大きく5つのデメリットがあります。

1つ目は、他の塗料よりも価格が高いことです。
値段は高いですが、耐用年数が非常に高いので、長期的な目線で考えるとコストパフォーマンスが非常に優れています。
工事の回数を減らしたい方にとてもおすすめの製品です。

2つ目は、ひび割れが起こりやすいことです。
主成分が無機物なので、塗膜が硬く、ひび割れしやすくなっています。
一度外壁にひびが入ると、同時に塗膜にも割れ目が生じてしまうので、割れやすい外壁には使用を控えた方が良いでしょう。

3つ目は、扱い方が難しいことです。
高値の塗料全般に言えることでもありますが、職人が手順道理に塗装を行わなければ効果が見込めません。
塗装に失敗すると、自慢の耐久性の高さも効力を発揮しない場合があります。
塗料選びも大切ですが、塗料を塗る業者選びも注意して行いましょう。

4つ目は、再塗装が難しいことです。
これは汚れが付きにくいというメリットが仇となる場合があるからです。
一度塗った無機塗料の上から再度新しいものを塗ろうとしても、新しい塗料がくっつきにくい場合があります。
無機塗料で塗装を行う場合には前もって頭に入れておいてください。

5つ目は、ツヤを消せないことです。
基本的に無機塗料を使用するとツヤ消しができません。
仮にできたとしても、調整して3から5分艶までだと考えてください。
調整しすぎると、逆に無機塗料の性能が失われる可能性があります。

以上が無機塗料のメリットとデメリットについてでした。
とても魅力的な商品ですが、ご検討する際はメリットとデメリットをよく比較してから決めましょうね。

□無機塗料に関して押さえておくことについて説明します!

注意すべきポイントを大きく2点ご紹介します。
1点目は、無機塗料の種類によって、性能や耐久性が大きく異なることです。

異なるポイントは4つあります。
1つ目は、耐久性です。
平均すると15年以上の耐久性がありますが、物によっては10年程度しか耐久性のないものも存在します。

2つ目は、防水性や遮熱性といった性能面です。
無機塗料は基本的には汚れにくい性質を持っていますが、汚れにくさの程度は塗料によって大きく変わります。
防カビ性や防水性といった付加性能を備えているかどうかは、各塗料に依存します。

3つ目は、色の種類です。
塗料ごとに揃えている色のバリエーションが異なります。

4つ目は、塗料の価格です。
平均的には、1缶当たり5万円から12万円程度ですが、中には平均価格から大きく乖離する製品も存在します。
上記の様に、無機塗料と言っても製品によって特長が大きく変わるので、どのような性能を持ち合わせているか、価格は適切か、好きな色があるか深く調査した上で製品を選ぶようにしてください。

2点目は、無機塗料を木材に塗装しないよう注意することです。
木材に使用すると、ひび割れが起きる可能性があります。
柔らかい木材に硬い無機塗料を使用すると、塗料の塗膜が木材の動きに追随できずにひび割れることがあるのです。
これは外壁のみならず、軒天のような建材にも当てはまるので注意してください。

□無機塗料の注意点と、使用をおすすめできる人を説明します!

まず注意点についてご紹介します。
無機物の含有量に応じて、無機塗料であるか否かが決められるという定義がないので、少量でも無機物が含まれている場合でも無機塗料であると言えることに注意してください。
塗料には多くの種類があるため、質の悪い塗料や、効果が実証されていない粗悪な製品が出回っている可能性があります。
無機塗料をお考えの際はこの点に十分に注意してくださいね。

続いて無機塗料がおすすめの方をご紹介します。
無機塗料は、耐久性能を重視する方におすすめの塗料です。
価格は比較的高いですが、長期的な目線で考えた時に工事の回数を減らせるので、コストパフォーマンスに長けた製品です。

□まとめ

ここまで、無機塗料に関心のある方に向けて、無機塗料の概要と注意すべきポイント、使う際のメリット・デメリットについてご紹介してきました。
お客様のご理解は深まったでしょうか。
福井で外壁塗装をお考えの方で、何かお困りのことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

ABOUT US
漆﨑 隆一
昭和47年生まれ。社南小・至民中・科学技術高等学校卒業。塗装歴30年。大工歴25年。携わった工事は7000件以上。一級建築士。全日本ベスト塗装店賞・最高金賞2回・金賞6回受賞。日本建築塗装職人の会会長とも親交が深く、塗装業界からも頼りにされている存在。趣味は仕事。好きな食べ物は奥様の手料理とヨーロッパ軒のソースかつ丼。仕事に厳しく、自分に厳しい福井市が生んだ塗装・リフォームのカリスマ親方。
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