「水性塗料と油性塗料の違いってなに？」
このように、お考えの方はいらっしゃいませんか。
塗料の違いを考えることは、人生で何度も経験することではありません。
そのため、塗料の違いがわからない方が多いと思います。
そこで今回は、福井の方へ、水性塗料と油性塗料の違いについて解説します。
□水性塗料と油性塗料の違いとは？
塗料を水で希釈しているものが水性塗料であり、塗料を有機溶剤で希釈しているものが油性塗料です。
どちらの塗料が優れているとは、はっきりと言えません。
その理由は、2種類の塗料にはそれぞれメリットとデメリットがあるからです。
そのため、自身の用途と目的に合わせて選ぶことをおすすめします。
具体的には、現在の住宅の状況、塗装する下地、コストパフォーマンス、機能性を重視するかなどです。
そして以下では、それぞれのメリットを解説します。
□希釈に使われる溶剤の違いとは？
油性塗料の希釈に使われる溶剤によって、強溶剤と弱溶剤に分けられます。
溶解力の強弱によって、呼ばれ方が異なり、弱溶剤の方が後に開発されました。
開発された理由は、国がVOC削減という理念を掲げており、メーカーも人や環境に害を与える塗料は使わない方が良いと考えたからです。
VOC（Volatile Organic Compounds）とは、揮発性有機化合物の略称であり、さまざまな健康被害を引き起こす物質の1つです。
弱溶剤は弱いシンナーでも溶けるため、臭いと人や環境への害が少ないです。
この弱いシンナーは、ガソリンや灯油に似ており、「ペイント薄め液」と呼ばれることもあります。
そのため、油性塗料を使わざるをえない場合は、弱溶剤の塗料を検討してみてはいかがでしょうか。
□油性塗料のメリットとは？
以下では油性塗料のメリットを5つ紹介します。
1つ目は、長持ちすることです。
「どうせ塗装するなら長持ちする塗料を使いたい！」という方はいらっしゃいませんか。
有機溶剤には、耐久性の高い塗膜を作る力があります。
そのため、水性塗料より、耐久性が高く、メンテナンスの回数を減らせます。
以前までは水性塗料の品質がそこまで良くなかったため、油性塗料を使うことが一般的でした。
一般的に使われていたことから、安定した耐久性があると言えます。
2つ目は、さびにくいことです。
「住宅に使われている金属のさびが気になる！」という方はいらっしゃいませんか。
油性塗料はさびにくいため、さびが気になる方におすすめです。
3つ目は、金属にも密着することです。
水性塗料は下地によっては使えない場合があります。
例えば、下地が金属の場合は塗装に使えないことが多いです。
そのため、住宅の下地が金属である方は、油性塗料を使うことが多いでしょう。
4つ目は、低温でも乾燥させやすいことです。
水性塗料は低温の地域では塗れないことが多いです。
そのため、福井や新潟などの寒い地域に住んでいる方は、油性塗料を使うことが多いでしょう。
5つ目はツヤが出ることです。
「ツヤがある外壁にしたい！」という方はいらっしゃいませんか。
その方は、油性塗料を使うことでツヤを出せます。
しかし、完全にツヤを消せないため、マットな色にしたい方にはおすすめできません。
□水性塗料のメリットとは？
以下では水性塗料のメリットを4つ紹介します。
1つ目は、臭いが少ないことです。
「有機溶剤を多く使っている塗料を使うと、臭いが心配！」という方はいらっしゃいませんか。
その方は、水で希釈する水性塗料を使うことで、臭いを抑えられます。
しかし、水で希釈しているからと全く臭いがしないわけではありません。
その理由は、塗料を安定させるために少しVOCを含ませているからです。
そのため、油性塗料と同様に、しっかり空気の入れ替えがされている場所で塗装する必要があります。
2つ目は、害が少ないことです。
水性塗料は、水で希釈しており、VOCが少ししか含んでいません。
そのため、油性塗料より人や環境への害が少ないと言えます。
人や環境への害が少ないため、動物を飼っている方や小さいお子さんがいらっしゃる方は安心できます。
しかし、上記の通り、VOCを少し含んでおり、完全に無害というわけではありません。
また、水性塗料は開発や研究が続いているため、もっと品質が良い塗料が広まる可能性があります。
3つ目は、価格が少し安いことです。
「今、お金があまりない。」という方はいらっしゃいませんか。
その方にとって価格が安いことは嬉しいですよね。
しかし、油性塗料よりも寿命が短いため、メンテナンスの回数が増えることを理解しておきましょう。
4つ目は、安全に保管できることです。
有機溶剤で希釈していないため、火気問題に注意する必要がありません。
□まとめ
今回は、福井の方へ、水性塗料と油性塗料の違いについて解説しました。
塗装だけではなく、お住まいに関することなら下記にお気軽にご相談ください！
