住友林業は日本を代表する住宅メーカーのひとつ。
本当に立派な木造住宅が多く、福井でも風格があるお宅は住友林業である事が多い様です。
今回は、
多くの木造住宅での信頼性が高い住友林業の住宅の外壁の特徴と、
福井の専門店が行う和風住宅の外壁塗装施工における7つのポイントをお伝え致します。
□住友林業の外壁は高耐久な塗装仕上が魅力の住宅
住友林業のお宅は最高級の部類に入る戸建注文住宅であるので、形に特徴はありません。
外壁も種類が多いのですが大きく分けると次の3つに分けられます。
・モルタル下地に塗装仕上げ
・窯業系サイディング下地に塗装仕上げ
・塗装済窯業系サイディング仕上げ
ご自宅のデザインや予算に応じて外壁仕上げが変わるのが住友林業の特徴の一つです。
その中でも塗装仕上は人気のようです。
理由は特に痛みにくい塗装仕上げをされており、
塗装材料も高耐久なものを惜しみなく使用されていいます。
そしてコーキングを使用箇所を極力少なくする事で
痛みの発生箇所を減らしていく素晴らしい設計となっております。
この様に
住友林業の住宅は非常に高耐久な建物ですが
塗り替えサイクルが近づきましたらまずは、メーカー様(住友林業様)にお尋ねください。
その上で、どうしてもご不安が解消されないということであれば、信頼のおける福井の専門家へもご相談下さい。
□福井の専門店が和風住宅の外壁塗装で気をつけているポイント
ではここからは私たち福井の外壁塗装専門店が和風住宅の外壁を塗り替えさせて頂くにあたり
気をつけているポイントを7つお話しいたします。
①リシン壁は塗装周期が遅れがちになりやすい
福井に非常に多く建築されている和風住宅のお宅では、
外壁塗装にリシン吹付をされている事が非常に多いです。
リシンとは樹脂や顔料等が入った塗料に細かな砂が混ざっているものです。
表面は砂でザラザラしており、ツヤ消し仕上げで高級感があるのが特徴です。
新築で多く使用される通常のリシンは塗り替え目安が5年~となるのですが、
アクリルシリコンの弾性リシンを使用する事で耐久年数を8年~と長く出来ます。
が通常の塗装より耐久年数はかなり低め。
ただし、リシンは塗膜(塗装の厚み)がとても薄いこと、
そして凸が激しいため全体を触れる事が難しい事もあり、
一般的に塗り替えの目安となるチョーキングでの判断が出来ません。
私たち専門業者は、リシンの劣化状態を色合いと汚れの付着にて判断しています。
リシン吹付は表面の凹凸が大きくなっています。
この凹凸は汚れが付きやすいのが特徴。
埃や細かな砂の汚れだけでなく、藻やカビの汚れが付きやすいのです。
特に日の当たらない所や風の通りにくい所には早くから汚れが付きます。
藻やカビ汚れは根が張っているため、通常の高圧洗浄では表面は取り除けますが、
根絶やしにする事が難しいため、バイオ洗浄での作業を行います。
バイオ洗浄の場合、圧力を少し下げてしっかりと洗い流していくので、
一般のお宅では2~3時間程度で作業が完了する高圧洗浄ですが、
大きなお宅の場合ですと3~4時間程度かかる事があります。
②コーキングは今の状態により判断
コーキングが痛んでいるお宅の場合は打替をしていきます。
痛みやすいのはサイディングの住宅などコーキングが直に空気や日光にふれている場合です。
コーキング打ちをしてから塗装してある外壁の場合は
痛みが出ていない事があります。
痛み、というのは
①表面のコーキングにヒビが出ている場合
②壁とコーキングが剥がれている場合
③剥がれてはいないがさわるとカチカチな場合
です。
このどれかに当てはまる場合は打替をするのが良いでしょう。
費用を抑えるために増し打ちという現状の上からコーキングを施工する方法もありますが
一時しのぎにしかなりません。
なのでコーキングが痛み出しているようなら打替を考えましょう。
③外壁補修は小規模の場合はコーキングで直す
外壁補修については、モルタル、サイディング共にヒビ割れ部分(クラックと言います)があった場合にコーキングにて割れ部分の隙間を防水処理していきます。
モルタルの場合は再度モルタルで埋める方法も考えられますが、
ヒビ割れ部分は建物にねじれなどの負荷がかかっている場所となるため、
塗装後も必ず同じ場所にヒビ割れが出来やすくなります。
なので、ヒビに追従できる(伸び縮みが出来る)コーキングでの補修の方が
痛みが表面に出にくくなるのでコーキングでの補修をしていきます。
④下塗りは素材に合わせて選ぶ
下塗りは仕上げ方により大きく2種類の方法があります。
内容は以下の通りです。
・外壁にヒビがなく、リシンの凹凸感をそのまま出したいならシーラー下塗り
・ヒビ割れが目立つ、もしくは凹凸を減らしたいならフィラー下塗り
まず、ヒビ割れなどほぼでていない、状態が良いお宅の場合や凹凸感のあるリシンの仕上げを好まれているお客様の場合はシーラーにて下塗りを行います。
シーラーというのは簡単に言うと接着剤のようなもの。液体で透明や白、グレー色のものがあります。厚みはほぼ付かず、外壁の状態がそのまま出てきてしまうので、ヒビ割れ部分やヒビ割れ跡もそのまま出てしまいます。
フィラーはある程度の厚みが付く下塗材です。厚みがある事で下地の状態を消すことが出来るので補修跡などを目立ちにくく出来るのがフィラーの特徴です。あと、多少の伸び縮みが出来(微弾性という性能です)、新たにヒビ割れが出来たとしても表面に現れにくくなります。
どちらをご提案するかは私たちの方で外壁の状態を見ながら判断します。が、お客様ではリシンの仕上げ方法を残したいか否かでご希望をお話し下さい。参考までに、フィラー施工を行う方がこの後の塗装汚れは少なくなります。
⑤中塗り、上塗りは汚れの付きにくい塗料を選ぶ
中塗り、上塗りはリシン壁の問題点である汚れの付きやすさを解消するため、低汚染性、親水性の塗料を基本として使用します。
理由は汚れを付きにくくし、付いても雨水で洗い流せる塗料がリシン表面との相性が良いためです。
⑥外壁塗装のツヤはある方が一般的に汚れにくい
リシン壁や多彩模様仕上げの塗り替えを行う場合は基本的にツヤありをお勧めしています。
理由はツヤあり仕上げの方が汚れが付きにくく、水はけがよいためです。
もちろん、ツヤ消しの方が高級感や落ち着きがあるとご判断される方のため、
ツヤ消し仕上げもお選び頂けます。
最近はツヤ消しで防汚性と耐久性と高めた塗料が出てきていますので、
こちらも選択肢に入れても良いでしょう。
⑦帯、破風、鼻隠しは塗装にこだわらないのも大事
帯や破風、鼻隠しは窯業系の材料である事が多いです。窯業系とはセメントや繊維質などの原料から作られている材料で耐火性に優れていて施工性が良いので多くの住宅に使用されています。
表面を工場にて塗装されているものや化粧シート仕上げされているものもあります。こちらも表面仕上げが傷み出すと素材に浸水し割れや反り、欠けが起きてしまうため塗装を行います。
帯は上下サイディングの継手部分を隠す化粧材の役割もしているため、
外壁に浸水が起きている場合、継手部分からの水が帯裏に浸水し劣化する事例、
上部の水たまりが出来て帯と外壁の隙間に水が入り込み劣化する事例、
破風同様に下部に切れなかった水が滞留し塗膜を劣化させることで浸水が起きる事例
がありますので塗装及び取合い部分のシーリング処理は特に重要で、塗替専門店では特に気をつけて作業を行っている場所です。
帯や破風、鼻隠しは新築時の施工方法によっては塗装で行ってもすぐに痛んでしまう事もありますので、その場合には塗装にこだわらず板金被せ等のご提案を行う場合もあります。
□その上で「外壁塗装専門店」で工事を行う理由
今回は住友林業のお宅の特徴と、
特に和風住宅における専門店としての施工ポイントをお伝え致しました。
外壁はどれも同じではありません。
ハウスメーカー、施工されている外壁材、建っている場所などで
塗装方法や使う塗料も変わりますので、ぜひ信頼出来る専門家に一度ご相談下さい。