外壁塗装に使われる塗料のにおいは、独特で刺激があるため体調を崩してしまう方もいらっしゃると思います。
自分だけでなく他の方のためにも、できるだけにおい対策をして迷惑がかからないようにしたいですよね。
今回は、福井にお住まいの方は特に必見の、外壁塗装のにおい対策についてご紹介します。
□においが発生する理由とは?
塗料には様々な種類が存在します。
主に塗料を構成している成分は、色を着ける「顔料」、耐久性を決定する「合成樹脂」、塗料に新たな機能を追加する「添加剤」の3つです。
これら3つを溶かすことによって「溶剤」ができます。
溶剤の種類は主に2つあって、水性塗料と油性塗料に分かれていますよ。
水性塗料は溶剤に水が使われていて、油性塗料には有機溶剤が使われています。
有機溶剤は、別名でシンナーとも呼ばれていますが、このシンナーこそが塗料から刺激臭がする原因です。
有機溶剤であるシンナーは塗料として非常に優秀で、塗料の防水性を高め、速乾性があることが魅力的です。
しかし、一般的にシンナーは長時間吸い続けると吐き気やめまい、頭痛といった、身体に悪影響を及ぼす症状が出てしまいます。
そのため、油性塗料を扱う際は細心の注意を払わなければいけません。
塗装作業は、基本的に「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回に分けて塗られます。
油性塗料を選ぶ際は、3つのうち「中塗り」と「上塗り」で使用されます。
塗料を塗った際に、においが続く期間は3日間ほどとされており、この3日間は気を付けなければいけないでしょう。
□においが与える影響とは?
前述したように、シンナーは身体に吐き気やめまいといった悪影響を及ぼします。
特に、0~9歳ほどの子供やペットは大人よりも体調を崩しやすいため、注意が必要です。
油性塗料を使って外壁塗装をする際は、子供やペットの体調をよく確認しておきましょう。
また、シンナーが原因でアレルギー症状が出てしまう場合があります。
主な例としては、発熱や湿疹、のどの痛みや目のかゆみといった症状があります。
ひどい場合は呼吸困難な状態になってしまうかもしれません。
アレルギーの心配がある方は、外壁塗装工事を行っている期間はできるだけ家にいないようにするのも良いかもしれませんね。
□外壁塗装前のにおい対策についてご紹介します!
塗料が身体に及ぼす影響を考えると、できるかぎり対策をして、安心した気持ちで外壁塗装をしたいですよね。
外壁塗装前にできるにおい対策としては、以下の2つがあります。
1つ目は、においの少ない塗料を選ぶことです。
シンナーが使用されている油性塗料には刺激臭がありますが、もう一方の水性塗料にシンナーは含まれておらず、刺激臭はほとんどありません。
環境省の調査では、水性塗料に含まれるシンナーの量は油性塗料の約5分の1~10分の1であり、かなり少ないです。
油性塗料ほどの速乾性はありませんが、安全性が高く値段も油性塗料と比べると、求めやすい価格設定です。
シンナーが含まれる油性塗料に不安がある方は、水性塗料を検討してみても良いでしょう。
2つ目は、塗装作業の日数を減らすために、屋根塗装を一緒に行うことです。
塗装作業の日数を減らすために、外壁塗装だけでなく屋根塗装も一緒に行うことをおすすめします。
一般的に、外壁塗装には10日間ほどの日数を必要とし、それ以上は短縮できない場合が多いです。
その理由は、塗る作業だけでなく、塗った後の塗料を乾燥させるための時間を必要とするためです。
もしこの乾かす作業を十分に行わなかった場合、将来雨漏りが起こってしまう可能性があります。
そうならないためにも、塗料を乾かすための時間は欠かせないものです。
そこで、いずれ行うであろう屋根塗装を、外壁塗装と同じ期間に済ませてしまいましょう。
外壁塗装を完了した数年後に屋根塗装を行うことがあったとした場合、もう一回足場を立てて同じ作業期間を取らなければいけません。
足場の組み立てには、そこそこの期間が必要で一回ごとに費用も必要です。
年単位の長い目で見れば、一緒に塗装をした方が作業日数を短縮でき、塗装期間中のにおいにも悩む期間が短くなるでしょう。
足場代にかかる料金も減り、コスト面でも良いですよ。
□外壁塗装中のにおい対策についてご紹介します!
油性塗料を選んだ場合の、外壁塗装中のにおい対策としては次の3つがあります。
1つ目は、マスクを購入することです。
取り掛かりやすい対策としては、ホームセンターや薬局で売られているにおい対策用のマスクを購入するのが良いでしょう。
高い効果が期待できるマスクは、「防毒マスク」「キーメイトマスク」といった商品名で売られているマスクです。
価格は約3~4千円と普通のマスクに比べてお高めですが、実際の塗装現場を間近で確認したい方には、おすすめの商品です。
しかし、デメリットとしてはサイズが大きいため、長時間着けていられないことです。
四六時中息苦しさを感じずににおい対策をしたい方には、活性炭入の不織布マスクが良いでしょう。
こちらは、1~2千円と防毒マスクよりもお求め安い価格で売られていますよ。
2つ目は、換気をすることです。
においに悩む方の原因は、外壁の外側に足場を設置し、その周辺をネットで覆ってしまっているため風通しが悪くにおいが充満している可能性があります。
特に梅雨の季節は湿気も溜まりかなり空気が悪くなってしまいます。
そのため、なるべく換気をするようにしましょう。
扇風機を外に向けて、においの流れを変えてみるのも良いかもしれません。
3つ目は、塗装期間中は他の場所へ住むことです。
小さな子供やペットがいる家庭は、油性塗料に含まれるシンナーの影響を受けないためにも、短期で他の場所へ住むことが一番良い対策だと考えられます。
親戚の家を頼ったり、マンスリーマンションやウィークリーマンションを検討してみたりすることをおすすめします。
そのため、塗装予定期間から逆算してこれらの場所を探すとスムーズに進むでしょう。
□会社選びのコツについてご紹介します!
外壁塗装のにおいに不安がある方は、におい対策をしてくれる会社を選んでみるのも良いでしょう。
ここで注意したい点は、「相談に乗ってくれる会社か」「現場に毎日管理者が来る会社か」です。
やはり、依頼主側の要望を聞いてくれる、親身な塗装会社を選ぶことは大切です。
特に、においについては、工事を始めた後から相談をしても、応急処置だけで済まされ我慢を強いられるかもしれません。
そのため、依頼主の気持ちを汲み取って、予めにおいの説明や塗料のアドバイス、対策を提案してくれる会社を選ぶようにすると良いでしょう。
現場に毎日管理者が来る会社は、依頼主側が管理者に意見や相談をしやすいです。
たまにしか来ない場合だと、話しづらく、要望を伝えられない可能性があります。
においがきついと感じるタイミングで管理者が現場に来てくれたら、すぐに対処できるため、においにあまり悩まずに済むでしょう。
特に、塗装作業をする期間に来てくれるような会社だと良いですね。
□まとめ
今回は外壁塗装のにおい対策についてご紹介しました。
株式会社パンセは、施工職人一人一人が誇りを持って塗装をしています。
良い仕事を提供するために工事前のお客様の相談だけでなく、アフターフォローに対しても万全の体制を敷いています。
福井県にお住まいで外壁塗装をお考えの方は、ぜひ当社にお気軽にご連絡ください。
