「外壁塗装にかかる期間はどれくらいなのか」
「外壁塗装の工事をできるだけ早く済ませたい」
皆さんの中にも、このようなお考えをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
工事の期間を把握できていると、塗装工事を都合の良いときに合わせられますよね。
そこで今回は、外壁塗装の期間の目安について説明します。
□外壁塗装にかかる期間は?
外壁塗装にかかる期間は、天候や季節、職人の数によって変わります。
また、基本的に戸建て、アパート、マンションでそれぞれ異なります。
戸建て、アパート、マンションのそれぞれの塗装期間を見ていきましょう。
戸建ての場合は、10日から14日ほどかかります。
職人が3人以上であれば、屋根と外壁など複数の箇所を同時に作業できるのでスピーディーに進みます。
一方で、職人が3人未満の場合は、塗装を並行作業できないため、期間は延長してしまうでしょう。
アパートの場合は、一般的に2週間から3週間かかります。
戸建てよりも大規模な塗装になり、ベランダや階段の塗装も必要になることが多いため、戸建てよりも長引くでしょう。
マンションの場合は、50戸未満で、1ヶ月から2ヶ月かかります。
マンションの場合はアパートよりも、さらに大規模になり、足場を組み立てるだけで膨大な時間を要します。
作業員の数も増えるため、待機場所やトイレなども必要となると、その準備でさらに期間が延びるでしょう。
□外壁塗装の期間が延びる場合とは
先ほど申し上げたように、外壁塗装の期間には目安がありますが、様々な要因によって変動します。
期間が延びる場合には、以下のようなものがあります。
*経年劣化が酷く補修箇所が多い場合
経年劣化が激しい場合は、下地の補修や下塗りで時間がかかるため、期間が延びます。
建物の形状や施工のしやすさによっても、変わります。
*天候が悪く塗料が乾かない場合
屋根や外壁の塗装は屋外で行うため、雨が降ると作業できません。
塗料が乾燥しないと次の作業に移れないため、雨天時に作業を進めるのは非常に非効率です。
また、風が強い日も塗装面にホコリがついてしまうため作業できません。
さらに、悪天候が続く場合は、外壁塗装完了の目途が立ちにくいので、梅雨や台風が多い季節は避けた方が無難でしょう。
*塗料の乾燥に時間がかかる場合
塗料のパフォーマンスを上げるためには、塗料を塗るごとに十分に乾燥させることが重要です。
塗料には、それぞれ適切な乾燥時間が決められており、その時間は気温や湿度によって変わります。
そのため乾燥時間が長ければ、次の作業に進めないため塗装の期間も延びてしまいます。
一般的には、23度前後で、3時間から6時間ほどの乾燥が必要と定められていることを知っておきましょう。
*日照時間が短い場合
日照時間が短い冬も、塗装工事の期間が延びてしまいます。
作業できる時間が限られるため、工事の内容が同じものでも、冬に行うと2日間ほど延期することも少なくありません。
一方で、空気が乾燥しているので、塗料は密着しやすいでしょう。
□外壁塗装中の過ごし方とは
外壁塗装の経験がない方であれば、工事期間中にどのように過ごせばいいのか悩みますよね。
そこで、塗装工事の期間中の生活で知っておくべきポイントを紹介します。
1つ目は、家にいる必要性です。
外壁塗装の工事期間中は、常に家にいる必要はありません。
そもそも家の外で行う作業なので、立ち合いが必要な場合を除くと、住人が留守でも差し支えなく作業が進行します。
立ち合いが必要な場面は、足場設置前の現場確認と完了検査のみです。
これらの場面以外で、立ち合いを求められる可能性もありますが、基本的には留守でも問題はないでしょう。
2つ目は、洗濯物を干すときです。
塗装工事の期間中は、洗濯物を外に干せないと考えておきましょう。
その理由は、洗濯物に汚れや塗料、塗料の匂いが付着する可能性が高いからです。
また、作業を行う業者にも汚さないよう気を遣わせてしまうため良くありません。
外に干さないように、部屋干しやコインランドリーなど別の手段を講じましょう。
どうしても外に干したい事情があれば、事前に業者に相談するとうまく対応してくれるかもしれません。
3つ目は、換気できるタイミングです。
外壁塗装で発生する匂いは、あまり健康的に良くないため、換気のタイミングは限られます。
また、塗料が室内に飛散しないためにも窓やドアを開けない方が良いです。
特に、足場の組み立て時、洗浄時、養生時は開けられません。
これらのタイミング以外でも開けられない場合もあり、開けると作業に悪影響を及ぼしたり、部屋が汚れたりする可能性があります。
□まとめ
今回は、外壁塗装にかかる期間について説明しました。
外壁塗装の期間は目安があり、短縮はできないと考えましょう。
また、劣化の度合いや、使う塗料によっても延長する場合があります。
業者と塗装の打ち合わせをするときは、その期間が適当なものであるかを確かめ、塗装の失敗のリスクを抑えましょう。
