近年「サイディング」という外壁材が人気を集めています。
板状の素材を張り合わせてつくる外壁で、たくさんの種類やデザインから好みのものを選べます。
しかし、一体サイディングにはどのような種類があるのでしょうか。
この記事では、4種類のサイディングについて紹介し、特徴とメンテナンス方法をご説明します。
□サイディングの種類
*窯業系サイディング
窯業系サイディングは、セメントに無機物や繊維などを混ぜて固めたサイディングです。
4種類のサイディングの中でも一番よく使われています。
セメントから作るため、いろいろなデザインや色の素材を作れます。
また、耐久性が高く、地震にも強いなどたくさんのメリットがあります。
ただし、サイディングの塗装が劣化すると、雨や水がしみこんでしまいます。
これが原因でサイディングが変形したり、ひび割れたりすることもあります。
*金属系サイディング
金属系サイディングは、金属の板にメッキ塗装し、裏に断熱材をつけたものです。
その厚さは15mm以上あり、断熱性能が優れています。
重さも軽く、地震に強いというメリットもあります。
さらに表面は金属でできているので、外壁に水がしみこむことを防いでくれます。
しかし、金属部分は、傷やサビがつきやすいという欠点もあります。
*樹脂系サイディング
樹脂系サイディングは、塩化ビニル樹脂からできています。
この塩化ビニル樹脂は、耐久性が高い水道管の原料です。
このことから分かるように、樹脂系サイディングは高い耐久性を持っています。
また天気などの自然環境によるストレスにも強いです。
ほとんどメンテナンスをしなくてもいいことがメリットとしてあげられます。
一方で、塗料が着きにくく、上から塗料を塗ることはできない欠点もあります。
また色やデザインの種類は少ないので、自分好みのものがないこともあるかもしれません。
*木質系サイディング
このサイディングには名前からもわかる通り、塗装した木材を使っています。
断熱性能が高いという特徴があります。
ただし木材で燃えやすいというデメリットもありますが、最近は不燃処理をしたサイディングも作られています。
□サイディングのメンテナンス
金属系や木質系のサイディングを長持ちさせるためには10年から15年ごとに塗り替えることが大切です。
特に木質系サイディングは塗膜の劣化によって、木材が傷んでしまうので塗装は早めに行いましょう。
窯業系サイディングでは、サイディング同士のつなぎ目を埋める「シーリング」が傷みやすいので、5年から10年ごとに補修することをおすすめします。
樹脂系サイディングにはこれらのメンテナンスはほとんど必要ありません。
以上、サイディングの種類と特徴、それぞれに必要なメンテナンスについてご紹介しました。
最近はサイディングが外壁の主流になってきています。
外壁のサイディングを選ぶ際は、ぜひご紹介した特徴を参考にしてみてください。
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