「外壁塗装の色選びに失敗したくない」
「外壁塗装でどんなデザインにしたいのか分からない」
外壁塗装のデザイン決めでこのようなお悩みをお持ちになられる方は多いでしょう。
外壁塗装で色を選ぶ際は、コツやポイントがあります。
そこで今回は、外壁塗装の色選びで参考になる情報をお届けします。
ぜひ参考にしてください。
□色の特性をご紹介!
まずは、色について理解する必要があります。
これには、理由があります。
それは、「白っぽい色がいい」「黒っぽくしたい」などの大まかな色選びでは、完成後のデザインがイメージしていたものと異なって後悔してしまうケースがあるからです。
たとえば、白っぽい色といっても、グレー系やベージュ系、アイボリー系などがありますし、それぞれ色の濃淡によっても雰囲気ががらりと変わります。
ここでは、色の特性について一部ご紹介します。
*暖色と寒色について
まずは、暖色と寒色についてご紹介します。
全ての色は、暖色と寒色の2種類に分類できます。
暖色とは、温かみのある色のことを言い、アイボリー系やベージュ系などが該当します。
一方、寒色とは、冷たい、クールな印象の色を指し、グレーやブルー系の色が該当します。
*膨張色と収縮色について
続いて、膨張色と収縮色についてご紹介します。
膨張色は、簡単に言うと明るい色のことで、収縮色は暗い色のことを言います。
視覚的効果で、膨張色は輪郭がぼやけて大きく見え、収縮色は輪郭がはっきりして引き締まって見えます。
たとえば、小さめの住宅や密集地に建っている住宅の外壁には、収縮色を使うよりも膨張色を使った方が、ゆったりとした印象に近付けられます。
□外壁塗装における色の選び方とは?
続いては、色の選び方についてご説明します。
外壁の色は、住宅の形状や見られたいイメージによって、適した色が異なるので、ぜひ参考にしてください。
*住宅の形状で決める
1つ目の色の選び方は、住宅の形状で決める方法です。
建物の形状で似合う色が異なることをご存知でしたか。
たとえば、形状が細長いタイプの住宅の場合は、膨張色をメインに塗装することで、細く見えがちな家をそうでなく見せる効果があります。
一方、濃いめの色は、かっこよくて重厚感を演出できますが、締まってみえる為より細長く見えてしまい、不向きである場合が多いです。
ですから、細長い形状の家の場合は、膨張色を選ぶことをおすすめします。
*見られたいイメージで決める
2つ目は、見られたいイメージで決める方法です。
それぞれの色には、見る人に異なる印象を与えます。
また、濃淡が異なるだけで、印象ががらりと変わる色も少なくありません。
たとえば、色には男性的な色、女性的な色というものがあります。
それぞれ見え方が異なり、女性的な色は一般的に明るくて暖かく淡い印象の色が多いです。
女性的な色を外壁に塗ると、明るくて暖かな印象のある家を演出できます。
そのため、仕事などで帰宅した際に、家が目に入ると、安らぎを得られることでしょう。
一方、男性的な色には、暗めで濃い色が多く、高級感や重厚感があります。
外壁に上品さや高級感を演出したい場合におすすめです。
*家族の構成で決める
3つ目は、家族の構成で決める方法です。
家族で女性の方が多い場合は、女性的な色を使ってかわいらしくするのも良いですし、一方で、男性が多い場合は、男性的な色を使ってクールな感じに仕上げると良いでしょう。
*周囲の景観との調和で決める
4つ目は、家の周りの景観に合わせて決める方法です。
デザインにこだわるとしても、周囲の景観と合わない色を選んでしまうと、悪目立ちしてしまい、最悪近隣の住民からクレームが来る可能性もあります。
美しい街並みというのは、ある程度調和がとれているからこそ実現するものなので、一軒だけ奇抜な色の建物があると、街並みの景観が変わってしまいます。
自然や他の家から浮いてしまわないようにするためには、周囲を散歩して観察してみると良いでしょう。
「周りから浮かないようにしたいけど、でも周りと一緒は嫌だ」
このようにお考えの方には、塗り分けや配色を工夫する方法をおすすめします。
以上、色の選び方についてご説明しました。
□色選びの手順をご紹介!
実は、色選びの手順に決まりきったものはありません。
そのため、業者ごとでも提案の仕方が違います。
これからお伝えするのは、色選びの手順の基礎として覚えておいてほしいものなので、参考にしていただければ嬉しいです。
手順は、大きく5つあります。
手順1は、どんな塗装にしたいのか要望を伝えることです。
まずは、あなたや家族がどんな外壁にしたいのか、デザインや機能性の希望を詳しく伝える必要があります。
詳しく具体的に伝えることで、塗装業者との認識のズレを防げます。
認識のズレを防ぐための色の伝え方としては、次の3つの方法があります。
・色見本であなたの好きな色を伝える
・好みの色の組み合わせを伝える
・理想の色のイメージ写真を見せる
手順2は、家に合う色を考えることです。
住宅の見た目は、屋根と外壁の色によって大きく印象づけられます。
多くの住宅では、屋根にグレーやブラックなどの落ち着いた色が使われているので、外壁には、彩度が低くて落ち着いた色を選んだ方が、周囲の景観から浮きにくくなります。
また、赤・青・緑などの原色系の色は、経年劣化による色落ちが目立ちやすいので、原色を使用する場合は注意が必要です。
複数の色を使用したいとお考えの方も少なくありません。
複数の色を使用しても、バランスは保たれるのでしょうか。
結論から申し上げますと、最大3色までであれば特に問題はありません。
3色の色を使用する場合は、以下の配分を意識しましょう。
・ベースカラーは70パーセント
・アソートカラーは25パーセント
・アクセントカラーは5パーセント
手順3は、希望の色があなたの家に合うか考えることです。
最初にご自身や家族の希望のデザインを塗装業者にお伝えしている場合は、そのデザインが住宅に合うか考えてもらいます。
塗装業者が、色をどうやって家に取り入れるか考えたり、希望したデザインが厳しい場合はなるべくその希望に近い他の案を提案したりします。
手順4は、色の組み合わせを考えることです。
たとえば、同系色でまとめた場合は、落ち着きや一体感、まとまりなどの印象を与えます。
特に淡い同系色でまとめた場合に、この効果が強まります。
また、ツートンカラーで色分けした場合は、ひと味違った印象を与えます。
手順5は、実際の塗装の前に試し塗りやサンプル塗装をしてもらうことです。
色選びが完了したら、塗装に入ります。
しかし、いきなり全面に塗装すると、色が思っていたものと違った際に、塗り替えに費用が発生したり、さらに時間が掛かったりします。
そのため、まずは試し塗りやサンプル塗装を行ってもらい、希望通りのデザインか確認します。
□外壁塗装の色決めで失敗しないためのポイントとは?
ポイントは、4つあります。
1つ目は、家の周りの環境を良く見てイメージを具体的に考えることです。
ご家族で自宅周辺を歩いてみて、近隣の建物がどんな色の外壁か確認しておくと、色決めの方向性が絞りやすくなります。
また、ご近所でおしゃれなデザインの外壁があれば、色名や方法を聞いておくこともおすすめです。
2つ目は、色見本を参考にすることです。
色見本とは、色のカタログのことです。
色見本を見る際は、晴れた日だけでなく雨の日でも屋外で見ることをおすすめします。
また、朝や昼、夜など、時間帯によっても色の見え方は変わるので、時間ごとに外で確認してみましょう。
3つ目は、カラーシミュレーションを活用することです。
カラーシミュレーションは、外壁色の候補が絞れてきたり、色を複数色使いたい場合の配合のバランスを決めたりする際に非常に役立ちます。
全体像を把握することで塗り替え後のイメージが湧きやすくなります。
ただし、あくまでデバイス上での色味の確認なので、近似色を比較することには向きません。
4つ目は、色の面積効果を考慮することです。
色の面積効果についてご存知ですか。
面積効果とは、面積の大小により色の見え方が変わることを言います。
一般的に、明るい色は面積が大きい方が、より明度と彩度が高く、暗い色は明度が低く感じられます。
外壁は非常に大きな面積を塗ることになります。
そのため、なるべく大きな色見本帳で色味を見ることをおすすめします。
最低でも、A4サイズ以上のサンプルで見ると良いでしょう。
□まとめ
本記事では、外壁塗装における失敗しない色の選び方をご説明しました。
福井にお住いで、外壁塗装の工事をお考えの方は、当社までお気軽にお問い合わせください。
