1.クロスリフォームを考えるきっかけ
1.クロスが傷ついた時
1つ目はクロスが傷ついた時です。具体的には、以下のような時です。
①物を移動する時に当ててしまい傷ついた
②拭き取りする時に力を入れすぎて傷つけた
③擦れた時にファスナーや金属部分が当たり傷ついた
④画鋲など刺していて外したら穴が目立っている
⑤貼っていたシールを捲ったらクロスごと捲れた
傷を見ると気持ちが滅入りますね‥。この際キレイにして楽しく使えるようにリフォームしましょう。
2.色褪せや汚れが気になりだした時
2つ目は色褪せや汚れが気になりだした時です。具体的には、以下のような状態、ありませんか?
①スイッチ周りのクロスが黒ずんできた
②通り道で服などがすれる箇所に色が付いてきた
③タバコのヤニで部屋間抹茶色になった
④台所の油汚れで茶色くなった、もしくはニチャニチャする
⑤クロスの柄の色が抜けてきている
⑥何が付いたか分からないが汚れが飛んで拭いても取れない
⑦トイレの便器周囲だけクロスが変色している
⑧部屋が何となく匂う
⑨ホコリが天井や壁に付いている
この様な時にはクロスリフォームの時期が来ています。張替を考えましょう。
3.部屋のイメージを変えたい時
3つ目は部屋のイメージを変えたい時です。
①部屋をキレイにしたい
②使う人が変わる
③部屋の雰囲気を変更したい
④色を変えることで運気をアップしたい
⑤クロスの性能を生かして部屋を機能的にしたい
このような理由でクロスリフォームを行いたい場合は、デザイン性なども考えながら色を選びましょう。
4.大事な来客などの物事がある時
4つ目は大事な来客などの物事がある時です。具体的には、以下のような時。
①子供が彼女、彼氏を連れてくる
②娘の結納がある
③法事を家で執り行う
④盆、正月に家族が集まる
⑤ワーキンズスペースや御自宅で塾やお店を始める
この様な時には急いでクロスリフォームを行いましょう。いかにも直したと思われずに綺麗な部屋でお客様をお迎えしましょう。
5.部屋の改装を行う時
5つ目は部屋の改装を行う時です。部屋のリフォームを行う時、クロスリフォームは必ず一緒に行う必要があります。改装の内容に合わせ、雰囲気を見ながらクロスをご家族で選びましょう。選んでいる時間と共にご家族の絆も深まっていきますよ。
6.塗り壁が嫌になった時
6つ目は塗壁が嫌になった時です。具体的には、こんな状況です。
①和室の聚楽が落ちて掃除が大変
②珪藻土にすれるたびに色が服に付いてしまう
③塗壁が落ちて下地が見えてきた
④塗壁に汚れが染みついてしまい見栄えが悪い
⑤塗壁でなくクロスのほうが良くなった
塗壁は劣化すると痛みが出始めます。痛んだ塗壁は見た目も悪いので早めのリフォームを行いましょう。
2.クロスリフォームとは
クロスリフォームには大きく分けて4つの方法があります。
リフォーム方法 | 具体的な内容 |
---|---|
1.補修 | 補修とは痛んだ部分のみをパッチワークで張る、もしくは痛んだひと幅分だけ張り替える工事です。あくまでとりあえずの補修のため、ぱっと見はキレイになりますが色や柄の違いなど目立ので応急処置的に考えておくのが良いでしょう。 |
2.一面張替 | 気になっている面だけを張り替えする方法です。痛みや汚れが少ないが気になる面がある場合に行います。入り角でさわらない箇所のクロスと取り合うので捲れにくく補修箇所が目立ちにくいのも特徴。張替面をアクセント壁にする事もあります。 |
3.全面張替 | 部屋全体を張り替える方法です。部屋全体をキレイにしたいのならこの方法しかありません。天井、壁共に張替、壁のみ全面張替の方法がありますが、天井を残すと天井の汚れや色落ちなどが目立つので全面張替することを基本的には考えましょう。 |
4.塗壁をクロス張り | 塗壁をクロスへ変更するリフォームです。塗壁の場合、直接クロスは張れないため、ベニア下地を行ってからクロスを張ることになります。なおかつ塗壁が密着性の弱い壁(繊維壁、土壁)の場合は仕上げを取り除いてからベニア下地を行います。ベニアは5.5㎜を使用、次のクロス張替時にはベニア下地はそのまま使用出来ます。 |
3.プロが教えるクロスの選び方
①無難に仕上げたい時は「織物調」
部屋を無難に仕上げたい時には織物調のビニールクロスが良いでしょう。柄は特にラフで織物感が大きめ、白系で選べば絶対に間違いはありません。もし、今後の汚れを気にさせるのなら色合いは少しアイボリーが入ったもので選ぶと安心です。織物調でもでも細かな柄がありますが、ガーゼのように見え、清潔感は出ますが落ち着く空間には不向きです。
②アクセントクロスを選ぶ時は「マテリアル調」
部屋の一面にアクセントとしてクロスを選ぶ時にはマテリアル調か濃い色のビニールクロスが良いでしょう。マテリアル調というのはタイルやレンガ、コンクリートや革の素材に似せたデザインクロスのこと。レンガなら古いアメリカやヨーロッパの雰囲気を、タイルならクールな高級感を、コンクリートなら飾りのないオシャレさを、革なら温かみのある高級感を演出できるでしょう。自然な温もりを取り入れたいなら木目もオススメです。あと織物調や石目調のビニールクロスでプレーンな色合いのものも用意されていますが優しい雰囲気がお好みならヨットブルーやラベンダー、リーフグリーンを、より締まった雰囲気がお好みならマホガニーやミッドナイトブルー、レーズンやグレイを選ぶと良いですよ。
③高級感を演出したい時は「エレガント調」
高級感溢れる部屋へ演出したい時にはエレガント柄のビニールクロスから選ぶと良いでしょう。エレガント柄とはペイズリー柄やダマスク柄、花柄のこと。昭和時代は部屋全体を同じ柄で張替が主流でした。理由は高級感を見せつけていくスタイルでしたが部屋が重たく感じて居心地が悪く、部屋も狭く感じてしまうことから令和ではアクセントで使用するのが普通です。周囲のクロスはストライプ柄や織物調が良いでしょう。ビニールクロスではなく布クロスで張替を行うのも本物の質感を間近に感じられるので高級感が高まりますよ。
④子供部屋のクロスを選ぶ時は「機能性重視」で!
子供部屋のクロスを選ぶ時にはまず最初に機能性を重視される方が良いでしょう。子供さんは使い方が荒いのですぐに汚れたりキズが入ってしまいますので表面強化機能のあるビニールクロスがオススメです。汚れても拭き取りしやすく傷にも強いので安心です。小さい頃はお絵かきが好きな子も多いですので黒板クロスもオススメです。チョークで柄や文字を直接書けるのでマジックで落書きされて困ったことがある方なら黒板クロスへの張替をしましょう。子供部屋は可愛くしたいとポップな柄やキャラクター物を選ばれる場合もありますが、飽きが来やすく目もチカチカする柄が多いのでバステル調などのアクセント柄で子供らしさを演出する方が安心して使えます。
⑤和風の部屋のクロスを選ぶ時は「和風柄」
和風の部屋をクロスで仕上げて行く時には和風柄のビニールクロスが良いでしょう。聚楽や和紙調で部屋の雰囲気に合うデザインが揃えられています。柱や畳、床の色が濃い色なら薄い色のクロスを、逆に濃い色なら淡い色のクロスを選ぶと調和が取れます。和風の雰囲気をさらに高めていきたいのでしたら聚楽や珪藻土が吹きつけされたクロスや和紙クロスを選ぶと格式を高めてお客様も自然に品が良くなる事でしょう。
4.クロスリフォームの施工事例
5.クロスリフォームで失敗しないために気を付ける3つの注意点
クロスリフォームを行う時には以下の3つのことに気をつけて行って下さい。
①張替の場合は一部のクロスしか選べない
今まで夢が膨らむクロスリフォームの話をしてきましたが、張替の場合は一部のクロスしか選ぶことが出来ません。理由は古いクロスを捲る時に裏紙が壁に残り、この裏紙は毛羽だったような紙質のためクロスを張ると凹凸が出てしまうのです。そのため、くそス張替の場合はクロスの厚みが比較的厚い織物調や石目調しか選べないのです。張替でクロス柄を選びたいのであれば壁の上に薄いベニアを壁に張るベニア下地を行ってからクロス張りを行いましょう。
②クロスにはA柄とAA柄、高級柄がある
クロスにはA柄とAA柄、高級柄がある事を知らない方の方が多い様です。A柄は織物調や石目調のシンプルな柄が100種類程度載っているサンプル帳。張替でも心配の無い厚手の柄で無難なデザインのみのラインナップなのでどれを選んでも無難に仕上がります。そして価格は一番手頃に抑えることが出来ます。アクセント以外の部屋の周囲や天井クロスはA柄で選ばれるのも良いでしょう。業者によってはAA柄で見積価格を入れ、お客様にはA柄で選ばせる事もあるので注意が必要です。AA柄は一番一般的なクロスサンプル帳。張替では使えない柄もありますが種類が豊富で各メーカーともレギュラーなデザインと高級デザインの2冊のサンプル帳で出しており計1000種類以上もの中から選ぶことが出来ます。お好みの物を選びたいならAA柄から選ぶのが良いでしょう。高級柄は素材や質感にこだわったクロスのサンプル帳で布クロスや和紙クロス、金箔や天然木まで用意されています。張替では使うことが出来ませんが、空間の質感を高めたい時にはぜひ選択肢に入れたいクロスサンプル帳です。
③施工する職人で仕上がりが変わる
リフォーム工事のどの仕事でも同じ事ではありますが、施工をする職人で仕上がりは大きく変わります。特に変わる場所としては1.下地の平滑さ2.クロス継手の目立ちにくさ3.天井壁取り合い部分の処理4.クロス巻き込み時の切り込み処理です。技術の高い職人ほどこの4つには手を抜かず作業を行っているので仕上がりは非常に美しく出来上がります。その代わりクロス作業にも時間がかかるので費用は高めになります。例えばトイレのクロス張替を行う場合、手の早い職人は半日程度で張替を行いますが技術の高い職人ではほぼ1日かかります。ただし、どれだけ技術の高い職人でもクロスは伸縮する材料のため半年から1年の間に隙間や膨れが生じることがあります。この場合、会社のアフターサービスで無料修理を行うか事前に確認しておきましょう。
いかがでしたでしょうか?
以上のポイントを抑えていただくことで、あなたにピッタリあったクロスリフォームを成功させることができるはずです。
もしもお分かりにくい場合、家族で検討しても答えが見いだせない場合には、以下からパンセへご相談くださいね。もちろん相談は無料です。