外壁の劣化には、いくつかの種類があります。
今回はその中でもひび割れを中心に扱い、その種類と原因についてご紹介します。
種類と原因を知ることで、外壁の状態を正確に把握し、ひび割れが起きないための対策をすることが可能になります。
□ひび割れの種類
ひび割れには大きく分けて2種類あり、塗膜のみのひび割れと外壁材がひび割れしたことによって生じる塗膜のひび割れが挙げられます。
ひび割れの原因は、ひび割れの種類によって以下のように異なります。
*塗膜のみのひび割れ
塗膜のみのひび割れでもっとも多いのは、ヘアクラックと呼ばれるものです。
ヘアクラックとは、名前の通り、髪の毛のような見た目のひび割れを指します。
ヘアクラックの原因は、塗装から何年も経ったことによる塗膜の劣化であり、他のひび割れに比べて危険度は低いと言えます。
ただし、他のひび割れと同様、ひび割れから湿気が侵入してくることで建材の腐敗が進むため、出来るだけ早く外壁塗装をし直すなどの対策が必要になります。
*外壁材からくるひび割れ
外壁材から生じるひび割れは2種類あり、その全てが外壁塗装だけで直すことができるものではありません。
・乾燥クラック
乾燥クラックは、外壁塗装時に外壁材が乾燥して収縮しきる前に塗膜のみが乾燥することによって生じます。
表面だけが固まっており、内部が動いてしまうことが原因となっています。
ひび割れの悪化度合いにもよりますが、フィラーという下地調整剤によって修復することもできます。
・構造クラック
構造クラックは、建物の施工ミスや建物の不同沈下などが原因で生じるひび割れを言います。
外壁塗装で一時的な塗膜の修復はできますが、建物の構造などより深い部分に問題を抱えているため、建物そのものの工事を行うことによってしか完全な修復は出来ません。
ヘアクラックのひびの幅が0.2mm以下なのに対して、構造クラックはひびが0.2mm以上と少々大きいので、目で確認するときはそれを参考にしてみて下さい。
ひび割れの原因と種類について、ご理解いただけたでしょうか。
ただし、実際に自分の目で、ひび割れの種類を見極めるのは難しいことでしょう。
自分でどの種類かなんとなく判断して、外壁塗装を先延ばしにするのは得策ではありません。
ひび割れを見つけた時点で、塗装業者に実際に見に来てもらうことをおすすめします。
外壁の塗装を良い状態に保つことは、家を長持ちさせることに繋がります。
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