「今回屋根塗装を初めて行おうと考えている」
「業者とのやり取りは未経験なので、屋根塗装の見積書の見方がよく分からない」
このようなお悩みを持つ方はいらっしゃいませんか。
見積書には様々な情報が記載されているため、どの箇所に注目したら良いか難しいですよね。
この記事では、出してもらった見積書の見方をご説明致します。
さっそく、確認していきましょう。
□平米単価の相場をつかむ
平米単価は屋根塗料の種類によって異なります。
ウレタン塗料は約1500円/平方メートルです。
その他の種類では、シリコン塗料が約2000円/平方メートル、フッ素塗料は約3500円/平方メートルです。
これらの価格は全て下塗りを含む、3回塗りを施した平米単価です。
一応参考としての相場ではありますが、この相場価格から大きく離れている場合は用心した方が良いでしょう。
悪徳業者の可能性が十分にあります。
実際の敷地面積を計算式に当てはめて費用を求めると、塗料の種類によって価格が大きく異なります。
先ほどの相場を比較すると、さほど金額差がないように思えますが、実際に塗装する面積はかなり大きいです。
塗料によっては、きちんと見積もりができていないと、予算をはるかに上回る高い費用がかかる場合があるので注意しましょう。
□屋根の面積を求めよう
屋根にはさまざまな形状があるため、坪数と屋根面積が比例しない場合があります。
坪数のみを頼りに相場を調べても、実際にかかる費用とずれが生じるかもしれません。
なるべく正確性を向上させるために、屋根の面積を計算式に沿って求めてみましょう。
計算式は以下です。
「屋根面積=1階の床面積×1.5~1.7(係数)」
係数は屋根面積が室内面積に比べて大きく感じた場合は1.7、そうでなかったら1.5を使いましょう。
大体の面積を求めるために掛ける係数です。屋根面積と室内面積をイメージしてから決めましょう
例えば、屋根が床面積40平方メートルと対比して小さいと感じた場合は、「40×1.5」です。
□見積書を受け取ったら単価と面積を確認する
塗装工程のすべてに、平米単価と作業面積が記載されます。
全てに目を通し、適正価格かどうかを見極めましょう。
イメージしていた施工や価格と異なっていることを気づかずに依頼すると、トラブルにつながる場合があります。
□内訳
見積書には、施工内容が詳しく記載されています。
リフォーム工事の際に行なった作業についての詳細と、工程がどういう役割を持っているのかが記載されています。
その横に、単位と単価相場が記載されています。
工事の項目と内容は以下のように記されています。
*仮設足場
高いところでも施工でき、安全に作業するために設置する足場のことを言います。
単管足場とピケ足場のどちらかがメジャーな組み方として、使われています。
*飛散防止ネット
高圧洗浄や塗料が飛び散らないように囲むためのネットです。
*高圧洗浄
外壁や屋根、付帯部の汚れを水を使用して洗い落とします。
*下地調整・クラック処理
ヒビや劣化部分を埋めます。
外壁を塗装する前に欠かせない工程です。
*下塗り
シーラーやプライマー、フィラーを使用し、塗装面を整えます。
中塗り、上塗りの密着度を上げるために行っています。
*中塗り、上塗り
シリコンやフッ素といった塗料を塗ります。
この工程が費用の大半を占めるといっても過言ではありません。
耐久年数に直接関係する重要な工程です。
*縁切り
コロニアル屋根やカラーベスト屋根のつなぎ目の施工です。
つなぎ目の隙間に塗料が入り、塞がってしまうことを防ぐために隙間を埋めます。
*目地
サイディングの目地の部分にシーリングを投入します。
増しと打ち直しの2パターンがあります。
*サッシ廻り
窓枠に利用される素材は、樹脂や木製、アルミニウムです。
*破風
屋根の先端部分のことをいいます。
この場所を板で隠すために、破風板が必要です。
よく使われる素材として、ファイン4Fセラミック、クリーンマイルドフッソ、ファインSIが挙げられます。
*その後の工程
ここまで、工程の一部と詳しい内容を説明しましたが、工程はまだまだ続きます。
破風からが、付属部分です。
施工が終わったあとは、化粧銅差、化粧帯、化粧枠の塗装をします。
その後は、屋根の裏側で外壁部分から外に出ている部分を塗装し、次に軒裏換気を手がけます。
雨桶・配管、笠木、水切り・水切り金物、霜避け、勝手庇、玄関庇と続きます。
雨戸、戸袋、濡れ縁、シャッターボックス、面格子、手すり、妻換気・換気フード、玄関トビラ、玄関脇格子、出窓屋根でようやく付属品の塗装が終わります。
他にも、ベランダの防水や諸経費についても記されています。
見積書には、これほど多くの工程が載っているということは、かなり費用がかかります。
隙のない調査によって、塗装が必要な施工箇所を洗い出すのです。
□まとめ
屋根塗装を専門業者に依頼する際、見積書をどうやってみたらよいのか分かりましたか?
今回説明した要点をしっかり押さえて、初めての屋根塗装を成功させましょう。
塗装だけではなく、お住まいに関することなら下記にお気軽にご相談ください!