福井で外壁塗装をしたい方へ!ウレタン塗料の特徴とは?

外壁塗装でよく使われる塗料の1つに、ウレタン塗料があります。
かつては、主流の塗料と言われていましたが、最近では高機能のシリコン塗料に移り変わりつつあります。
しかし、ウレタン塗料も汎用性の高さと価格の安さから、人気がないわけではありません。
今回は、ウレタン塗料について福井の専門家が説明します。

□ウレタン塗料のもつ特徴とは

ウレタン塗料は、ウレタン系樹脂を主成分としています。
他の樹脂と比べると、柔軟性があり、高い密着性をもつことが特徴です。
ツヤがあるものとないものがあり、ツヤありの方が光沢があるうえに、あまり汚れません。
住宅を建てる際は、外壁だけでなく、鉄部や塩化ビニール素材など幅広い用途に対応できるため、良く使われています。

また、ウレタン塗料は、水性と油性の2つがあり、油性はさらに1液型と2液型に分かれます。
塗料を希釈する際は、水性塗料では水、油性塗料では有機溶剤を使用します。
どちらを使うべきか悩む方は、臭気が薄く、環境や人体への被害も少ない水性塗料を選ぶと良いでしょう。

□ウレタン塗料を使うメリット

最近では、ウレタン塗料よりもシリコン塗料の方が使われています。
しかし、ウレタン塗料には、価格以外の機能面におけるメリットがあるのをご存知でしたか。
使う塗料を比較するために、ウレタン塗料のもつメリットを紹介します。

*柔らかい樹脂がもつ密着度の高さ

ウレタン系塗料は、他の塗料よりも樹脂が柔らかく密着しやすいため、木材が変形しても対応できます。
外壁の下地との密着性が高いと、ひび割れの発生も抑えられるでしょう。
さらに、仕上がりに高級感が出るため、家具やフローリングの仕上げ材にも良く使われています。

*どこにでも使える汎用性

ウレタン塗料は、硬化剤を使う2液タイプの方が一般的です。
硬化剤が混ざると、発生する化学反応によって硬化することで、網目が三次元に広がり、綿密な塗膜が生成されます。
また、硬化剤の量を増やすほど、網目が細かくなり塗膜の性能が向上する一方で、硬化剤の量を減らすと乾きやすくなります。
速乾性があると作業がスムーズに進み、細かな壁面の剥がれといった小さな範囲の補修にも良いでしょう。
硬化剤の量の変化により、発揮する能力が異なるため、幅広い用途に対応できます。

*種類が多い

ウレタン塗料は、長らく使われてきた塗料で国内外の多くのメーカーが生産しています。
そのため、種類のバリエーションがあり、様々な条件ごとで塗料を使い分けられます。

□ウレタン系塗料を使う場合の注意点

ウレタン塗料を使用するときには、耐久性の低さといったデメリットによって生じる問題を抑える必要があります。
あらかじめ問題を知り、予防しておくことで、失敗や後悔のリスクを減らせます。
ここでは、ウレタン塗料を使う場合の注意点を見ていきましょう。

1つ目は、外壁塗装の頻度が増えることです。
ウレタン塗料は、耐久性がシリコン塗料よりも劣っているため、塗装の頻度は増えてしまいます。
塗装工事の費用は、その半分以上が足場や人手の費用のため、塗装が増えるほど余分な出費になります。
そのため、経済的に余裕があり、家の印象を頻繁に変えたい方には適していますが、外壁塗装に費用をかけたくない方には適していません。

2つ目は、屋根の使用にはあまり向いていないことです。
屋根は、季節や天候を問わず、ダメージを受けやすいため、屋根に使う塗料は耐久性に優れているものを使うべきです。
しかし、ウレタン塗料は、耐久性が良くないため、屋根の使用には適していません。

また、外壁塗装の足場代を抑えるために、外壁の塗装と合わせて屋根の塗装も行う方が良いです。
そのためには、外壁と屋根の耐久性が落ちる時期が同じくらいになる必要があります。
よって、劣化の早い屋根に使う塗料は、外壁より耐久性が高いものを使うと良いでしょう。

3つ目は、付帯部分だけに使わないように注意することです。
ウレタン塗料は、密着しやすいため、付帯部分の塗装には適しています。
しかし、付帯部分はウレタン塗料で、外壁で他の塗料を使う方法はおすすめできません。

それは、耐用年数の違いにより、ウレタン塗料のみが早く劣化してしまうことが理由です。
外壁塗装では、外壁も付帯部分も同時に塗装するのが一般的です。
耐用年数に違いがあると、付帯部分の劣化に合わせて、劣化していない外壁まで塗装することになります。

一方で、外壁の塗料に耐用年数を合わせると、ウレタン塗料の劣化が他の部分にも影響していくでしょう。
外壁も付帯部分も耐用年数通りに塗り替えをするためには、塗料を統一したり、耐用年数の差をなくしたりといった対策を取るべきです。

□まとめ

今回は、ウレタン塗料について説明しました。
ウレタン塗料は、光沢や密着性といった魅力はあるものの価格が安い分、耐久性が良くありません。
シリコン塗料の方が優れていますが、状況によってはウレタン塗料の方が良いこともあります。
外壁塗装の際は、塗料に関する疑問を十分に業者に確認するようにしましょう。

ABOUT US
漆﨑 隆一
昭和47年生まれ。社南小・至民中・科学技術高等学校卒業。塗装歴30年。大工歴25年。携わった工事は7000件以上。一級建築士。全日本ベスト塗装店賞・最高金賞2回・金賞6回受賞。日本建築塗装職人の会会長とも親交が深く、塗装業界からも頼りにされている存在。趣味は仕事。好きな食べ物は奥様の手料理とヨーロッパ軒のソースかつ丼。仕事に厳しく、自分に厳しい福井市が生んだ塗装・リフォームのカリスマ親方。
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