塗装を依頼するときに何を基準に業者を選んでいますか。
費用だけで業者を選ぶと、トラブルに巻き込まれ、後悔するかもしれません。
しかし、外壁塗装は人生で何度も経験することではないため、業者を選ぶポイントがわからない方が多いと思います。
そこで今回は、外壁塗装の業者を選ぶときのポイントについて解説します。
□業者の中には悪徳業者も存在する？
結論から言うと、業者の中には悪徳業者も存在します。
その悪徳業者に依頼すると、トラブルに巻き込まれる可能性が高いです。
独立行政法人国民生活センターに寄せられた、2018年に訪問販売のリフォーム工事においてトラブル・被害の相談を受けた件数は、7209件です。
つまり、1日あたり約19件のトラブルや被害の相談を受けています。
また、2014年の住宅リフォーム・紛争処理支援センターの発表によると、戸建ての相談件数の50%が屋根と外壁(雨漏り、はがれ、ひび割れ)のトラブルです。
このように、外壁塗装を含むリフォーム工事はトラブルの件数が多く、年々増えています。
そして、外壁塗装業界に悪徳業者が多い理由は、以下の4つです。
・手抜き工事をしても素人には分かりにくいから
・手抜き工事をされたことに気づくのが数年後だから
・業界に関わっていない方には相場が分かりにくいから
・工事や塗料の費用に定価がないから
そのため、業者を選ぶときのポイントを知る必要があります。
□見積書の内容が曖昧の場合は注意が必要？
業者を選ぶポイントの1つに、見積書があります。
見積書をしっかり確認することで、トラブルに巻き込まれる可能性を低くできます。
見積書で確認するポイントは、3つです。
1つ目は、単位が適切に書かれているかどうかです。
例えば、単位の欄に「式」と書かれている場合は、合計された費用しかわかりません。
他にも作業範囲を平方メートルで書かれていないと、費用が正しいのか判断できません。
そのため、「式」ではなく、「平方メートル」「缶」などで書かれているか確認しましょう。
2つ目は、塗料の名前とメーカーが書かれているかどうかです。
名前とメーカーが書かれていない場合は、塗料の量や費用が適切か判断できません。
名前とメーカーが書いていると、メーカーのホームページやパンフレットから塗料の量や費用を確認できます。
そのため、塗料について詳しく書かれていない場合は、契約前に業者に問い合わせるか、依頼することを避けましょう。
3つ目は、内訳まで書かれているかどうかです。
塗装する箇所は、屋根や外壁だけではありません。
他にも軒天(のきてん)や破風(はふ)などの付帯部を塗装する必要があります。
そのため、見積書には屋根、外壁、付帯部を分けて費用を書くことが一般的です。
もし書かれていない場合はあとで追加費用を請求される可能性もあります。
□資格や施工実績を確認しよう
外壁塗装業者を開業するときに資格や許可は必要ありません。
そのため、実績と経験がないと取得できない資格を保有している職人が在籍していると、信用力が上がります。
例えば、「塗装技能士」という資格です。
塗装技能士は1級と2級があり、それぞれ厚生労働大臣と各都道府県知事が発行しています。
受験資格には、1級は7年以上、2級は2年以上の実務経験が必要です。
このように、資格を保有している職人は実務経験があるため、最低限の知識があると言えます。
また、建設業の許可を保有している業者は信用力が上がります。
その理由は、この許可の審査には業務履歴や資産状況などの判断基準があるからです。
しかし、この許可がないからと塗装の質が落ちるわけではありません。
そのため、良い業者かどうか判断する1つの参考材料にしましょう。
そして、施工実績があるかどうかを確認することも大切です。
施工実績があっても、本当にその業者が行ったかわかりません。
そこで、その業者が行ったかどうか判断するために、足場工事、養生、塗装などの各工程の写真が載っているか確認しましょう。
□保証が充実しているかも確認しよう
意図的ではない場合でも、不具合が出る可能性があります。
そのため、業者は保証をつけていることが多いです。
しかし、保証がついているからと安心せずに、保証の内容が充実しているかどうか確認することが大切です。
また、保証には主に「製品保証」と「工事保証」の2種類あります。
製品保証とは、塗料(製品)に問題があった場合に、塗料メーカーが保証してくれます。
工事保証とは、塗装に問題があった場合に、業者が保証してくれます。
そして、保証書を書面で出してくれるかどうかも重要です。
保証すると口頭だけで伝え、問題が起きると手のひらを返す可能性があります。
□まとめ
今回は、福井の方へ、外壁塗装の業者を選ぶときのポイントについて解説しました。
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