福井の専門家が解説する外壁塗装でムラが出たときの対処法

外壁塗装を行った後でムラを見つけると塗り直しができるのか悩みますよね。
塗装は人間の手で行うため、ムラがどうしても生じてしまうものです。
しかしできるだけムラの発生を抑えて、もし発生したときの対処法も知っておきたいですよね。
今回は福井の専門家がムラの原因や対処法について説明します。

□塗装後にムラができる原因

*塗りムラには度合いが存在する

外壁塗装は人間の手によって行われるため、色のムラは必ず生じてしまいます。
現在はローラーで塗るのが主流で、ムラは起こりづらくなりました。
ただし場合によってはムラがひどい場合があり、塗装によってもたらされる防水や保護機能が損なわれてしまいます。

*吸い込みムラ

塗料が外壁に吸い込まれることで仕上がりにムラが出る吸い込みムラも存在します。
外壁材についての知識が浅く、相性の良い塗料を選べなかったために起こります。
外装劣化診断士や窯業サイディング塗替診断士といった外壁関連の資格を持っていれば信頼しやすいでしょう。

*下地が透ける

外壁塗装は3回の重ね塗りを行いますが、いずれかで塗料の選定ミスや塗装ミスを起こすとムラが発生します。
中塗りの色が強く、上塗りで隠しきれずに透けて見えたり、斑点のようになったりといったことが起こり得ます。

*施工業者の手抜き

仕方なく生じてしまうムラは外観が多少損なわれるだけで機能面で異常がない場合が多いですが、業者が手抜きを行うと深刻なムラになってしまうことがあります。
塗膜が壁に吸着すらしていない場合は、防水性や保護性能の効果がないと考えられます。
機能面でも重大ですが、外観のムラがはっきりと目立ちます。
外観でも機能面でも問題のある塗装を行われた場合は、消費者センターへの相談を持ちかけましょう。

□レベルごとのムラ

一概にムラといっても、そのレベルは様々です。
それぞれ深刻度が異なるため、以下で見ていきましょう。

レベル1は光や太陽の角度でわずかに見えるムラです。
この場合は光の当たり方によってムラが目立ちます。
熟練の業者が塗装するとムラは出ませんが、不慣れな業者はローラーや刷毛のムレを出してしまいます。
ただしこの程度であれば、機能面での問題はないため、そこまで気にしなくて良いでしょう。

レベル2は誰が見てもわかるムラです。
塗装を手抜きで行うことで、数年足らずで色ムラが発生することがあります。
通常は3回塗りで行うものを2回で行ったり、必要な乾燥期間を短縮したりすることで本来の寿命まで持続できなくなった状態です。
そもそも最も価格の低いシリコン塗料ですら10年以上の寿命があるため、2年や3年でムラが起きてしまうのは施工不良としか考えられません。
このような事態が起きた場合は年数が経っていても塗り直しに応じてもらえる可能性があるため、業者に問い合わせてみましょう。

レベル3は防水機能や耐久性に影響が出るムラです。
吹き付け塗装を行った場合に、外観だけでなく機能面で問題が起こる可能性があります。
吹き付け塗装の経験が少ない業者が行うと、塗装できていない箇所が発生します。
外壁が平らな場合の塗り残しはあまりありませんが、壁がデコボコしているような場合は塗り残しに気づけないこともあるでしょう。

これを放置しておくと、塗られていない部分から水が侵入し、劣化へとつながります。
早めに気づければ良いですが、なかなか気づけません。
ムラを見つけたらすぐに業者に問い合わせましょう。

□ムラを見つけたときの対処法

ムラを見つけたときの対処法3つを以下で紹介します。

1つ目は、自分で全ての塗装箇所を確認することです。
塗装工事後にムラを見つけた場合は、他の場所にもムラがないか細かく確認しておきましょう。
塗装後に他のムラが見つけて、再度塗装してもらうのは住人側、業者側ともに手間がかかり面倒ですよね。
ただし高所のはしごを使う必要があるような箇所に登るのは避けて、地面やベランダから確認しましょう。

2つ目は、早めに塗装業者に相談することです。
全体のムラの確認ができたら、すぐに塗装業者に相談しましょう。
足場が撤去されていると、塗り直しの対応をしてもらうのは厳しいです。
そのため業者が足場を撤去してしまう前に、いち早く相談することが重要です。

3つ目は、第三者機関へ相談することです。
「ムラがあるのに塗り直してもらえない。」という場合は、第三者機関への相談を検討しましょう。
相談先には以下のような選択肢が挙げられます。
・公共財団法人住宅リフォーム・紛争処理センター「住まいるダイヤル」
・消費生活センター
・全国の弁護士会
特に「住まいるダイヤル」は国土交通大臣から指定を受けているため、おすすめです。
どうしても解決できない場合の最終手段としましょう。

□まとめ

今回はムラの原因や対処法について説明しました。
ムラはレベルがあるため、重大な場合はすぐに塗り直してもらえるように業者に相談しましょう。
取り合ってもらえない場合は第三者機関への相談も考えておくと良いです。
外壁塗装を検討している方は、気軽にお問い合わせください。

ABOUT US
漆﨑 隆一
昭和47年生まれ。社南小・至民中・科学技術高等学校卒業。塗装歴30年。大工歴25年。携わった工事は7000件以上。一級建築士。全日本ベスト塗装店賞・最高金賞2回・金賞6回受賞。日本建築塗装職人の会会長とも親交が深く、塗装業界からも頼りにされている存在。趣味は仕事。好きな食べ物は奥様の手料理とヨーロッパ軒のソースかつ丼。仕事に厳しく、自分に厳しい福井市が生んだ塗装・リフォームのカリスマ親方。
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